<Header>
<Author: 張九齡>
<Title: 和許給事中直夜簡諸公>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 許給事が直夜諸公に簡するに和す>
<BookPage: 293>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
未央鐘漏晚，
仙宇藹沈沈。
武衞千廬合，
嚴扃萬戶深。
左掖知天近，
南窗見月臨。
樹搖金掌露，
庭徙玉樓陰。
他日聞更直，
中宵屬所欽。
聲華大國寶，
夙夜近臣心。
逸興乘高閣，
雄飛在禁林。
寧思竊抃者，
情發爲知音。
<End Poem>
<Translation>
未央宮ではダべをつげる鐘のがひびきわたり、夜のはじまる水時計のしたたりが聞こえ、日が暮れてゆく。宮殿は靄につつまれ、ひっそりと静まりかえる。宿衛の武士の番をする溜りの場所は、たくさんつづいており、禁中の建物の無數の門戶は嚴重にされて奥深く垂れこめている。門下省に宿直すると、天子の御座が遠くないことを感ずる。南の窓には月がさしこんでくる。木々の枝には露がゆらゆらときらめいて、 仙人掌上のそれかと疑われる。月の光で庭には玉の樓閣のかげがつづ いている。
後日になってわたしは、君が宿直されて、夜なかに敬慕される人々に贈る詩をつくられたことを聞いた。君の名聲は、まことに國家の寶にふさわしい人物であられるし、 朝から晩まで侍臣の誠意をつくされるのはりっぱなものである。たまたま宮中の高閣に宿られたため、君の才能も一段と高く興に乘じて發揮された。君は今や上下の信望あつく禁林に雄飛する概がある。微妙な音樂を聞けば、おぽえず手をうって拍子を合わせるように、自分にも唱和の作ができようとは、君も豫期されたかどうか。これも、自然の感情の發露で、まったく君が知育の士たるを思えばこそである。
<End Translation>
<Formatted Translation>
未央宮ではダべをつげる鐘のがひびきわたり、夜のはじまる水時計のしたたりが聞こえ、日が暮れてゆく。
宮殿は靄につつまれ、ひっそりと静まりかえる。
宿衛の武士の番をする溜りの場所は、たくさんつづいており、
禁中の建物の無數の門戶は嚴重にされて奥深く垂れこめている。
門下省に宿直すると、天子の御座が遠くないことを感ずる。
南の窓には月がさしこんでくる。
木々の枝には露がゆらゆらときらめいて、 仙人掌上のそれかと疑われる。
月の光で庭には玉の樓閣のかげがつづ いている。
後日になってわたしは、君が宿直されて、
夜なかに敬慕される人々に贈る詩をつくられたことを聞いた。
君の名聲は、まことに國家の寶にふさわしい人物であられるし、
 朝から晩まで侍臣の誠意をつくされるのはりっぱなものである。たまたま宮中の高閣に宿られたため、
君の才能も一段と高く興に乘じて發揮された。君は今や上下の信望あつく禁林に雄飛する概がある。
微妙な音樂を聞けば、おぽえず手をうって拍子を合わせるように、自分にも唱和の作ができようとは、君も豫期されたかどうか。
これも、自然の感情の發露で、まったく君が知育の士たるを思えばこそである。
<End Formatted Translation>